なぜ私が日本酒やクラフト商品を対象としたクリエイティブ制作をしようと思ったのかついて、自分自身への備忘録を兼ねて書いてみました。
「自分らしさ」とは何か?それが全く分からなくなってしまった
私はどちらかというと個性的な部類に仕分けされるタイプの人間だと思っています。その個性を活かして20代は怖いもの知らずで、ぐいぐい積極的に仕事をしていました。
しかし、年齢と共にポジションがあがり期待役割が増えるにつれ「ちゃんとしなければいけないという暗黙のプレッシャー」が強くなりました。その結果、自分の大切なアイデンティティ(個性)を殆ど出さずにいわゆる誰が見ても優秀な人を演じるような時間が増えた気がします。
ときは流れ気がついたときには、仕事における「私らしさ」は殆ど失われているような状況でした。
日本酒は多様性・個性のかたまりであると教わった
そんな悶々としている時に、尊敬しているある方から日本酒の奥深さを教えてもらいました。
主に米と水だけで作ってるのに、それぞれぜんぜん違う商品ができあがる。まさに多様性・個性のかたまりである一方で、その個性を表現できている酒蔵さんはほんの一握りでポテンシャルはあるのに、廃業する酒蔵の数は止まらないのも事実であると教わりました。
ここで、自分らしさを取り戻したい私と、らしさを表現したい日本酒というプロダクトが一本の線で繋がったのです。
日本酒のらしさをクリエイティブ制作・ブランディングで表現する
長々と書いてしまいましたが、つまりは私自身の課題と日本酒が抱える課題が同じだったということなのです。
そんなことを漠然と考えている中で、実はクラフト商品も全く同じ存在であることに気が付きました。
なので、イノベーションスタジオでは日本酒、クラフト商品をメインとしてクリエイティブ制作・ブランディングのサポートをしていこうと決めました。
その仕事に邁進することで、私の「自分らしさとは何か?」という問いに向き合い続けることができると考えているからなのです。